グラスリッツェンの材料・用具・書籍

グラスリッツェンの材料

クリアガラス・ボヘミア色被せガラス(エーゲルマンガラス)・鏡など、材質により硬さや彫りやすさが異なりますが、ガラスの材質に応じて針の種類を選べば殆どの物に彫ることができます。


エーゲルマンガラス
チェコのエーゲルマン色被せガラスは被せ層が大変薄いのでグラスリッツェンに適しています。赤、緑、黄、黒などがあります。
エーゲルマンガラスについてはこちら

透明ガラス
ガラスは材質により硬さや彫りやすさが異なります。材質に適した針を選べば殆どの物に彫ることができます。
クリスタルガラス
クリスタルガラスは有鉛率により以下のように分類されています。
日本硝子製品工業会『クリスタルガラス定義』2009年度より  

・フルレッドクリスタルガラス(有鉛率30%以上)
・レッドクリスタルガラス(有鉛率24%以上)
・セミレッドクリスタルガラス(有鉛率24%未満)

有鉛率が高いほど透明度も高く彫りやすいのですが、酸化鉛を含んでいるため現在は生産されていません。

現在流通しているクリスタルガラスは以下のものです。従来のクリスタルより硬いので適切な針を選びましょう。

・カリクリスタルガラス
・バリウムクリスタルガラス
・チタンクリスタルガラス
ソーダガラス
透明度は低く硬いガラスです。デザインの幅が広く、クリスタルガラスに比べると安価です。適切な針を選べば手彫りできます。
耐熱ガラス
透明度は低く、柔らかいところと硬いところが混合しているガラスです。加熱使用を考慮して彫る必要があります。

鏡も彫ることができます。
硬いので手彫りよりもルーター彫りが向いています。

グラスリッツェンの針と用具

剣先針、丸針など20種類ほどを彫り方によって使い分けます。
長いタイプと短いタイプがあり専用ホルダーにつけて使います。
ルーターにつけても使えます。
グラスリッツェンフィールド協会オリジナル針は、バリエーション豊富です(点刻用だけでも数種類あります)ので、表現したい彫り線や手との相性によって選ぶとよいでしょう。
基本の3本:剣先針、丸針、点刻針
最初から全種類揃える必要はありません。まず線彫り用、次に点刻用というふうに少しずつ揃えていきながら自分に合った針をみつけましょう。
針は消耗品です
針はダイヤモンド粒子の摩耗に伴い彫りにくくなってきます。レッスンではできるだけ長持ちするような針の使い方(力加減・新旧使い分けなど)のコツを詳しくお伝えしていきます。

ホルダー
針の種類にあわせて2種類。
グリップクッションをつけて使います。 
針の種類ごと揃えます。

ルーター
硬いガラスや細かい単純模様を彫る時などは電動ルーターを使用します。
手彫りと組み合わせることで表現の幅が広がります。
*必ず説明書を読み安全に取り扱って下さい。 
*手彫りよりもガラス粉が出やすいのでマスク装着を心がけて下さい。

ルーターは2種類を使い分けるのがお勧めです。

プロクソンミニルーター MM20 26700
グラスリッツェンに適したタイプ。針ケースもついています。  
従来の「28600」よりも回転数が早く更に細い線を彫ることができます。
オールマイティに使えます。Mr.Meister 小型ペンタイプツール PT-αⅡ 61103
軽くて扱いやすいタイプ。
回転数を変えることができるので、繊細な線を彫ることもできます。
手彫り感覚で使えます。
用具
■台[彫る時に作品を安定させるために使います。]
・エアクッション:器の形に合わせて安定する台を作ります。30×90㎝程度を丸めます。  
・セロハンテープ(幅広で輪が大きいサイズ)
・ハンドタオル:エアクッションの下に敷きます。白無地がお勧めです。
・黒フェルト:クリアガラスを彫る時に使います。30×30㎝程度のものが使いやすいです。

■照明  SHOP→100円ショップ
・ミニライト①細長いタイプ:図案をなぞる時に器の中に入れて使います。
・ミニライト②丸く平たいタイプ:彫る時に作品の下に置いて使います。
(長く作業なさる方にはトレース用ライトのご使用をお勧めします。)

■白鉛筆  SHOP→画材店
・STABILO~AQUARELLABLE ALL~8052  

■油性ペン&除光液
・黒細字油性ペン:図案を写す時に使います。 
・除光液:油性ペンを消す時に使います。アルコールでも消えます。

■幅広セロハンテープ[図案の補強コーティングに使います]
・5~6㎝程度の広幅透明セロハンテープ  

■セロハンテープ[器に図案を貼り付ける時に使います。]
・セロハンテープ  

■ハサミ[図案を切る時に使います。]
・ハサミ:コーティングした図案を切るのでフッ素加工の物がお勧めです。

■ティッシュ[ガラスの削り粉を拭く時に使います。]
・ティッシュまたはキッチンペーパー:湿らせて使うので長時間使う時はキッチンペーパーやウェットティッシュがお勧めです。 

■筆記用具
・シャープペンシル、消しゴム、メモなど  

拡大鏡
ハズキルーペ 拡大鏡2.5D [フレームタイプ] ペアルーペ メガネタイプ
「細かいところが見えにくい」という方にお勧めしています。 
ルーペ台などいろいろ試しましたが、今のところこれが一番使い勝手がよいようです。  
メガネ屋さんで試着できます。

レッスンにお持ちいただくもの
体験レッスンは手ぶらでお越しください。(眼鏡が必要な方はご持参願います。)
アトリエレッスンのお持ち物はご入会後詳しくご案内します。

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